System IIIPは、洗練されたポータブルモジュラーシンセサイザーで、アメリカのエンジニアBob Moogによって開発され、1970年代初頭に製造されました。このシンセには、37のハンドメイドモジュールを3つの木製のポータブルキャビネットに収めた最初の完全なモジュラーシンセサイザーの1つでした。現在もなおハンドメイドによる限定のリイッシュ版が再生産されていることからも、このシンセを通して、Moogの先見の明のある楽器を生み出したと言えます。
System IIIPが使用されている楽曲の最も有名な代表例にThe Beatlesの「Here Comes The Sun」があります。実際、1969年8月、George Harrisonは、Moogシンセサイザーをスタジオに持ち込み、アビーロードのアルバムセッション収録を完成させました。